はこや

アンティーク家具修復とは

アンティークの修復には2つに大別されます。かなり砕いた説明になりますが、簡単に把握できるように説明します。

  1. 美術館などで保存することを目的とする修復(コンザベーション)
  2. 商業用に流通できるように、または使用に耐えるようにする修復(レストレーション)

不具合のある部分をどんどん新しい部材で直すこともできますが、極力、今現在残っているオリジナルのパーツを残す方向で家具修復は行われています。

過去の経験でいうと、19th C Vizagapatam Writing Slope Box を扱ったときに感じました。反りかえっているSLOPEの部分(斜めになっている箇所)をどうやって修復するかで、かなり長い時間協議をしました。 一昔前の修復なら、表面のオリジナルのベルベットをはがし、新しい基材を用意して、新しいベルベットを貼り合わせるという修復方法がとられたと思います。この時は、湿度を与えて、観察して、自然に戻るところまでを修復とするという意見で一致しました。ですので、完全なまっすぐではありませんが、すべてのオリジナルを保存することができました。

マサムネ工房では修復した箇所が主張せず、ありのままの姿で受け入れてもらえるような修復を目指します。
長い時間を積み重ねてでる「あじ」をきちんと残したいと思います。もともとそこにあったように、自然な佇まいでお部屋に飾ってもらえるように修復していきます。