はこや

技術的な参考例

箱をみるときにまずは、木工部分の損傷、塗装部分の損傷、装飾部分の損傷と3つのパートにわけてみます。

木部

基本的には同じ種類の同じような木目、色を持つツキ板を探してきて、貼り合わせます。
貼り合わせる接着剤は膠を2種類使っています。
おもに構造部分に使うアニマルグルー
おもに装飾部分やツキ板の接着に使うフィッシュグルー

塗装

新しく貼り合わせた部分の着色や損傷のある表面部分はワックスを除去してから、シェラックを塗布しています。

装飾部

アンティーク家具で使われるおもな装飾部では真鍮が多いと思います。
その他、鍵やヒンジなどの機械的な部分のチェックをします。

このような技術はアンティーク家具だけでなく、北欧家具や中古家具などにも応用が利きます。
基本的な修復の考え方として、オリジナルをなるべく残す。という考え方をしています。日焼けして色落ちした感じや、インクのしみ、まっすぐでないラインや無数の傷など、長年使用されてきた生活の痕跡や、当時の製作過程でできた模様などはそのまま残します。そういったアンティーク家具の特徴といえる、年月の積み重ねた跡が素晴らしい家具の個性となるように修復していきたいと思っています。